私は今回、MRDのホームページをリニューアルするにあたって、見た目を新しくすることよりも先に、ひとつ考えなければならないことがありました。
「MRDは、いったい何をする会社なのか」
ホームページも作ります。会社案内やパンフレットも作ります。写真も撮ります。取材をして原稿も書きます。採用のお手伝いもします。こうやって並べると、いろいろできる会社ではあるのですが、それだけでは何だかよく分かりません。
「Web制作会社です」と言ってしまえば簡単なのですが、ただ、それではMRDの仕事の半分も伝わらないような気がしていました。今回のリニューアルは、そこを整理するところから始めました。
「何を作るか」から始めない
MRDへのご相談で、最初から「ホームページを作ってください」と内容がきっちり決まっていることは、実はそれほど多くありません。
「採用がうまくいかない」
「会社の良さが伝わっていない気がする」
「今のホームページ、このままでいいんでしょうか」
そんなところから話が始まることがあります。
話を聞いてみると、必要なのはホームページではなく会社案内かもしれません。求人票の内容を見直すだけでいいこともあります。写真を撮り直した方が効果があることもあります。ですから、今回のホームページでも、いきなり「何を作りますか」という見せ方にはしたくありませんでした。
何を作ればいいのか分からない段階から相談できる。
そこは、かなり意識しました。
取材を、もっと前に出したかった
もうひとつ、今回あらためて大切だと思ったのが「取材」についてです。
私は仕事の際、経営者の方や社員の方に必ずといってよいほど話を聞きます。話を聞いていると、その会社では当たり前になってしまっていることが、外から見るととても面白かったりします。参考になることばかりです。
「それ、他社では普通じゃないですよ」
と言うと、
「え、そうなんですか?」
ということは、ざらにあります。珍しくありません。
会社の魅力というのは、新しく作り出すものばかりではありません。すでに会社の中にあるのに、本人たちには見えなくなっていることのほうが多いと思っています。それを聞き出して、整理して、言葉や写真やデザインにしていく。今回のサイトでは、そんなMRDの仕事の進め方が以前より分かるようにしました。
制作実績も「作品集」にはしませんでした
きれいなホームページやパンフレットの写真を並べれば、制作会社らしい実績ページにはなります。でも、それだけではMRDが何を考えて仕事をしたのかが伝わりません。
そこで、「どんなきっかけで相談をいただいたのか」「何が課題だったのか」「MRDから何を提案したのか」「その後どうなったのか」まで、できるだけ書くことにしました。
完成したものより、そこに至るまでの方にMRDらしさがあると思ったからです。
売り込むサイトにはしたくなかった
ホームページを作っていると、「お問い合わせはこちら」「今すぐご相談ください」と、どうしても強く言いたくなります。今回は、それも少し違うと思いました。MRDが目指したいのは、
「何か困ったときに、そうだ、MRDに聞いてみよう」
と思ってもらえることです。ですから、「まずはご相談から」「何から直せばいいか分からない段階から」といった言葉を何度も使っています。仕事を依頼してください、というよりも、
まず話を聞かせてください。
そんなホームページにしたつもりです。
記事が増え、制作実績が増え、MRDが何を考えて仕事をしているのかが少しずつ積み重なっていく。そんなサイトにしていければと思っています。
今回のリニューアルで、あらためて言葉にしたのが、
「会社の魅力を、伝わる形に。」
という言葉です。ホームページでも、パンフレットでも、採用でも、写真でも。作るものは違っても、MRDがやろうとしていることは、たぶんずっとこれなのだと思います。


