街で見かけた商品、名前の分からない部品、気になった建物。スマートフォンのカメラを向け、そのまま調べる。そんな検索が身近になりました。検索の入口は、文字から画像へ広がっています。
Googleは2026年9月、Google Lensや「かこって検索」など、画像を使った検索からのアクセスをSearch Console(Google検索での表示回数やアクセス状況を確認できる無料ツール)で確認できるようにしました。画像をきっかけに、企業のホームページへたどり着く動きが見え始めています。
検索の入口が、文字から画像へ広がっている
最近変わったのは、検索の入口です。これまでの検索対策では、ページのタイトルや見出し、文章にどのような言葉を使うかが重視されてきました。もちろん、文章の重要性がなくなったわけではありません。
すでに、商品名を知らなくても写真を撮れば似たものを探せる。部品や設備の用途が分からなくても、画像から関連情報を調べられる。文字にできないものでも検索できるようになりました。
つまり、企業サイトに掲載した写真も、会社を見つけてもらう入口になり得るのです。
企業サイトの写真は、雰囲気づくりだけでは足りない
ホームページ制作では、ページの形ができてから「ここに何か写真を入れたい」という話になることがあります。しかし、それらの写真を単なるイメージカット、よくわからない挿絵、安直に埋めぐさ(空いた場所を埋める素材)として扱うと、その会社が何をしているのかは伝わりにくくなります。
製品の形や細部、使用している設備、作業の様子、素材の質感、働いている人。企業が実際に持っているものを写真で見せることには、文章とは違う役割があります。きれいなイメージ写真だけでなく、実物が分かる具体的な写真を掲載する。これが、画像から探される場面でも重要になります。
実物を見せられる会社が強い
素材写真や生成AIによる画像は、サービスの概念やページ全体の雰囲気を伝えるときに役立ちます。一方で、その会社ならではの製品や技術、職場の様子までは代わりに見せられません。
私は、企業サイトの写真には「きれいに見せる」以上に、「その会社に本当にあるものを伝える」役割があると考えています。
特に製造業や建設業、専門的なサービスを扱う会社では、設備や工程、仕上がりの違いが、依頼先を選ぶ手掛かりになります。実物をきちんと撮影しておくことは、会社の情報資産をつくることでもあります。
写真だけを掲載すればよいわけではない
画像を検索の入口にするには、写真の内容を検索エンジンに伝える工夫も必要です。例えば、次のような点です。
- 被写体が小さすぎず、何を写した写真か分かる
- 写真の近くに、製品や作業についての説明がある
- ファイル名や代替テキストに、写真の内容を具体的に記載する
- ぼやけた写真や、似た写真の過剰な掲載を避ける
- 画質を保ちながら、表示速度にも配慮する
- 画像の内容を説明する適切なalt(代替テキスト)を設定する
ただ写真を増やすのではなく、何を見せ、どのような説明と組み合わせるかを考える必要があります。
撮影する前に、見せるものを決める
ホームページの写真は完成したページへ最後に加えるものではありません。誰に何を伝えたいのか。そのために、どの製品や設備、仕事の様子を見せるのか。ページの構成や文章と一緒に考えておくことで、写真の役割が明確になります。
検索方法が変われば、ホームページで見せる情報も変わります。自社サイトの写真が単なる飾りになっていないか。一度見直してみてもよい時期です。
参考:Google検索セントラル「Search Consoleでウェブのマルチモーダル検索のパフォーマンス レポートをリリース開始」
Google検索セントラル「Google画像検索SEOベストプラクティス」
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