Webサイトが古くなったと感じたら最初に見るところ

Webサイトの画面を見ながら、改善点について話し合っている様子

「Webサイトが古くなったので、そろそろリニューアルしたいと思っています」というご相談も来ます。

確かに、何年も前につくられたサイトを見ると、文字の大きさや写真の見せ方、全体の雰囲気に古さを感じることがあります。ただ、私はすぐにデザインの話には入りません。

まず、今のサイトを一緒に見ながら、どこに困っているのかを聞きます。すると、最初に話していた「見た目の古さ」とは別の問題が出てくることがあります。

会社は変わっているのに、サイトだけが昔のままです

会社は、数年あれば変わります。

新しい仕事が増えたり、力を入れる事業が変わったり、取引先の層が広がったりします。採用を始めた会社もあれば、以前とは違う相談を増やしたい会社もあります。ところが、Webサイトには、つくった当時の会社がそのまま残っています。

今はあまり扱っていない事業が一番大きく紹介され、これから伸ばしたい事業が載っていない。実際には幅広い相談に対応しているのに、サイトを見ると何が頼める会社なのか分からない。このずれは、デザインを少し新しくしただけでは直りません。

現在の会社をもう一度整理して、何を残し、何を変えるのかを考える必要があります。

初めて見る人には、分からないことがあります

会社の方と一緒にサイトを見ると、「ここに書いてあります」と言われることがあります。確かに、書いてあります。ただ、ページの下まで読まなければ見つからなかったり、社内でしか通じない言葉で書かれていたりします。初めて訪れた人は、その会社についてほとんど知りません。

何を頼める会社なのか。自分の相談も受けてもらえるのか。どこを見れば実績が分かるのか。慣れている人には簡単なサイトでも、初めて見る人には迷路のように感じられる場合があります。ですから、打ち合わせでは、説明を受ける前にサイトを見るようにしています。説明を聞いてしまうと、私にも分かったつもりになってしまうからです。

何も知らない状態でどこまで理解できるか。それが、見直すときの一つの基準になります。

見た目を整えるだけでは、会社らしさは出ません

デザインを新しくすると、Webサイトの印象は変わります。写真を大きくし、余白を取り、今らしい書体や色を使えば、見栄えはよくなります。ただ、文章に「高品質」「お客様第一」「豊富な実績」と書かれているだけでは、会社名を入れ替えても成立してしまいます。

その会社が、どのような相談を受けてきたのか。難しい依頼にどう応えてきたのか。お客様から何を評価されているのか。こうした話を聞かないままでは、デザインにもその会社らしさを出せません。

写真も同じです。建物や製品をきれいに撮るだけでなく、そこで働いている人や仕事の場面が見えると、会社の印象はずいぶん変わります。見た目をつくる前に、見せるものを見つける必要があります。

全部つくり直さなくてもよい場合があります

相談を受けた結果、全面的なリニューアルをしないこともあります。文章と写真を入れ替える。分かりにくいページの順番を直す。問い合わせボタンを見つけやすくする。採用ページだけを新しくする。問題の場所が分かれば、部分的な改修で済むこともあります。

制作する側としては、すべてを新しくするほうが仕事は大きくなりますが、今のサイトに使えるものが残っているなら、それまで捨てる必要はありません。限られた予算を、写真撮影や原稿の見直しに使ったほうがよい場合もあります。

何を変えるかと同じくらい、何を残すかも考えます。

公開後に、誰が面倒を見るのでしょうか

Webサイトは、完成した日の状態がずっと続くわけではありません。事業内容が変わり、社員が増え、新しい実績も生まれます。何年かたてば、また会社とサイトの間にずれが出てきます。

自社で更新するのか。制作会社へ依頼するのか。どの情報なら無理なく続けられるのか。この話を後回しにすると、せっかく新しくしたサイトも、やがて動かなくなります。

毎週記事を書く必要はありません。会社によっては、数カ月に一度、実績やお知らせを追加するだけでも十分です。大切なのは、立派な更新計画をつくることではなく、実際に続けられる方法を決めておくことです。Webサイトが古くなったと感じたら、見た目だけを眺めるのではなく、まず現在の会社と合っているかを見てみてください。

どこが問題なのか分からなくても構いません。一緒に画面を見ながら話していると、「本当に直したかったのは、ここだったのですね」と分かることがあります。リニューアルを考えるのは、それからでも遅くありません。

「何から直せばいいか

わからない」段階から、

ご相談ください。

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