SWOT分析!の前にPESTLE分析を

2021年10月10日

マーケティング戦略を組む際、SWOT分析をする企業は多いと思いますが、PESTLE分析はしていますか?

SWOT分析だけしても不十分ですよ。PESTLE分析を行った上で、SWOT分析を行う方が、より正しくサービスや事業を分析できると思います。

では、PESTLE分析とは?

PESTLE分析

PESTLE(ペストル)分析とは、自社(サービス、事業)に対する外部環境分析法です。

本来は、PEST分析として4つの視点から行うマクロ分析でしたが、最近では、Legal(法律)とEnvironmental(環境)も足して6つの視点から分析する「PESTLE」と言われています。

頭文字一言で具体的な内容
 Political(政治)規制や税制の変更、政権の状態、政策の変化
ワクチン接種、デジタル庁創設、女性活躍推進、「GoToトラベルキャンペーン」の今後など
 Economic(経済)景気や消費・物価の動向、経済成長率外食する人・旅行する人が戻ってくる、消費・GDP回復、コロナショックによる倒産継続、海外旅行客回復など
 Sociological(社会)コロナ禍、ライフスタイル、流行、価値観
コロナ禍が終息に向かう傾向、おひとりさま需要、「新しい行動様式」の継続傾向、フードデリバリー
 Technological (技術)イノベーションや新技術の誕生
リモートワークが牽引するテクノロジーの進化、5G、AI、ドローン技術、さらなるデジタル化、DX
 Legal(法律)法律や規制の変更、法改正
税制、さまざまな規制改革、個人情報保護法改正、公益通報者保護法改正など各法改正、インボイス制度や電子帳簿保存法のスタート
 Environmental(環境)気候変動、脱カーボン(炭素)、食品ロス
SDGs、ESG、CSR活動、気候変動問題への対応を“成長の機会”と捉える国際的な潮流。ホットワードは「脱プラ

PESTLE分析、わかっていただけましたか。では、次にSWOT(スウォット)分析とはなにか、です。

SWOT分析

【S】強み
Strengths
【W】弱み
Weakness
【O】機会
Opportunities
強み × 機会

*強みを活かして、どのようにチャンスを活かしていくか
*積極的に展開!という局面
弱み × 機会

*弱みを、どのように強みに変えていくか
*改善すれば戦える局面
【T】脅威
Threats
強み × 脅威

*強みを活かして、どのように脅威を避けていくか
*ライバルとの違いを探すべき局面
弱み × 脅威

*脅威に対して、弱みがどのような損失を生むか
*防衛・市場からの撤退も考える局面

SWOTとは、【強み】(Strength)、【弱み】(Weakness)、【機会】(Opportunity)、【脅威】(Threat)の頭文字を取ったもので、この4つの要素を使い、企業や事業の現状を分析していくものです。

■【S】強み×【O】機会

*強みを活かして、どのようにチャンスを活かしていくか
*積極的に展開!という局面

■【W】弱み×【O】機会

*弱みを、どのように強みに変えていくか
*改善すれば戦える局面

■【S】強み×【T】脅威

*強みを活かして、どのように脅威を避けていくか
*ライバルとの違いを探すべき局面

■【W】弱み×【T】脅威

*脅威に対して、弱みがどのような損失を生むか
*防衛・市場からの撤退も考える局面

いかがでしたか。どちらにしても、経験上、「分析して(満足して)終わり!」という企業様が多いです。

分析結果を活かして、確実に戦略を実行していきましょう。また、定期的にPESTLE分析、SWOT分析ともに見直してみることも大切です。

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