百貨店のいま
先日、三越伊勢丹ホールディングス(HD)代表取締役社長執行役員の大西洋氏が辞任するというニュースが流れました。業績が思うように上がらなかった、悪化していることの責任をとって、大西氏が退く形だそうです。
三越伊勢丹の再生。MRDならこうする(1)
まず、三越伊勢丹HDになってから希薄になってきたそれぞれのブランドの回帰を図ります。「三越百貨店」は以前以上に三越らしく。「伊勢丹百貨店」は以前以上に伊勢丹らしく、原点回帰させます。三越伊勢丹HDになってからの、“足して二で割る”ようなブランドの平均化ではなく、お互いの過去・歴史・性格をちゃんと活かし、まったく違う百貨店(合併前はそうでした)として機能させます。性格の真逆なブランドを2つ持つ感覚です。
三越伊勢丹の再生。MRDならこうする(2)
負債解消のため店舗は整理縮小・再編成します。三越側だけでなく、伊勢丹側の店舗も絞り込みます。その上で、都内・大都市では三越百貨店・伊勢丹百貨店の大看板で勝負。それ以外の郊外では三越伊勢丹HDが経営するまったく違う新業態の店舗を展開させます。若手グループに企画運営マネジメントを任せます。若い社員さんたちのやる気と発想力を活かすのです。伝統を守りつつ、攻め(新展開)も忘れてはいけません。“企業は人”ですから。
三越伊勢丹の再生。MRDならこうする(3)
その上で、「三越百貨店」は徹底して【外商】に注力します。 外商員は、お得意様と呼ばれる上顧客の家へ足を運び、商品をお奨めしたり、時には相談にのったり、注文を受け販売したります。ここに徹底的に注力します。「高級百貨店と言えば三越」と言うブランドを再生させます。ステイタス、憧れの存在再び!です。高級・シニア(60歳代以上)・高所得層を狙い撃ちします。
三越伊勢丹の再生。MRDならこうする(4)
一方で「伊勢丹百貨店」は50歳代以下を狙い、“ファッションの伊勢丹/流行の伊勢丹”を復活させます。バリバリにライフスタイル提案型の展開を行います。時代を先取りした。今風の・未来志向の、です。
市場の前に、まず社員さん
こうして、まったく違うカラーの2ブランド+そのどちらにも染まらない新業態を3本の矢、トライアングルで展開させることで、まず社員さんたちが活気とやる気を取り戻してもらいます。何はともあれ内部の原動力(働き手)を活性化させないことには再生は不可能です。市場を得る・お客様楽しませる・買っていただくの前に、まず誰と向かうかを明確に。第一義的に見て、会社は社員さんたちのモノですからね。このようにMRDでは、ブランド再構築のご提案もできます。(終)
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