AIの時代になって、「ChatGPTに聞けば何でもわかる」と思う人が増えました。でも、本当にそうでしょうか？
たしかにAIは便利です。膨大な情報を一瞬で整理し、考えをまとめる手助けをしてくれます。しかし、それはあくまで「すでに誰かが発信した情報」──つまり、二次情報です。AI自身が現場に行って、人と話したり、空気を感じたりすることはできません。
だからこそ、これからの時代は「一次情報を拾いにいける人」が強い。AIが集められない、生の情報を自分の目と耳と足で確かめる人です。
たとえば、
・お客様の声を直接聞く
・現場の職人や社員の本音を知る
・地域や市場の“空気”を肌で感じる
こうしたリアルな一次情報は、AIには決して真似できません。
そして、その情報をもとにAIと壁打ち（※）し、考えを深め、企画や行動につなげていく。AIを使う「だけ」ではなく、AIを活かす「人の感性」や「行動力」こそが差になります。
AIが平均的な答えを出す時代に、あなたの「経験」や「感性」が、何よりも大きな価値になるのです。
※ 自分のアイデアや考えを誰かに話し、その反応や意見をもらうことで、考えを整理したり、ブラッシュアップしたりすること
■ 一次情報を拾いにいける人が勝つ時代
AI（たとえばChatGPT）は、既に世の中にある「二次情報」──つまり、他人がまとめた記事・本・SNS投稿などを学習しています。
でも「一次情報（＝現場の声・生の体験・リアルな観察）」は、AIには“取りに行けない”んです。
たとえば・・・
- 現場の職人が感じている肌感覚
- 顧客のリアルな表情や口ぐせ
- 取材・会話・フィールドワークでしか得られない情報
こうした一次情報は、人間が動かないと得られません。そして、AIが一般化した今こそ「動ける人間」が圧倒的に価値を持つという意味です。
■ ChatGPTとの壁打ちだけで儲かるビジネスは生まれない
ChatGPTを使ってアイデア出しや企画を練ることは有用ですが、それ“だけ”では差別化にならない、ということです。
なぜなら、ChatGPTとの会話で得られる情報は誰でも得られる。つまり、「ChatGPTで考えた」レベルでは誰とも変わらないのです。
本当に価値を生むのは、AIを使って考えた内容を「実際の現場で試し」、フィードバックを得て改善し続けられる人。AIを“思考の補助輪”として活かす人だけなんです。
■ 自分の感性や思想が絶対に必要
AIの出す答えはあくまでも「平均値」。でも、人が感動したり、共感したり、信頼したりするのは“個性”や“思想”です。
たとえば・・・
- 同じデザインでも「あなたの世界観」があるものに人は惹かれる
- 同じ文章でも「誰が、どんな想いで言っているか」で伝わり方が違う
つまり、AIがどれだけ進化しても、
「あなたの視点・判断・価値観」こそが、他人との差になるということです。
まとめ
AI時代は、「ChatGPTを使える人」ではなく、「ChatGPTで考えたことを、自分の足で確かめ、自分の感性で磨き上げられる人」が勝つ。
つまり、AI＋行動＋感性＝これからのビジネスの勝ち筋 ということ。
AIは頼れる相棒です。けれど、ハンドルを握るのはいつだって「あなた」です。