「例えば」というひとことが持つチカラ。「例えば」が多い会社は、前に進む会社です

■ 「例えば」というひとこと。それは“仮説が立つ会社”になる合図

会議や商談で、空気が止まる瞬間があります。「で、どうする?」と聞かれて、正解を探しにいってしまう時間です。

MRD通信

この停滞を、たった一言で動かす言葉があります。それが 「例えば」 です。

「例えば」は、単なる例示ではありません。仮説を立てるスイッチです。

■ 「例えば」は、なぜ強いのか

「例えば」と言った瞬間、人はこういうモードに入ります。

  • いまある情報で、まず“こうかもしれない”を置く
  • 完璧さより、前に進むことを優先する
  • 正解探しではなく、検証へ進む

つまり「例えば」は、ゼロから一歩目を作る言葉です。一歩目が出れば、仕事は動きます。

■ 仮説が立てられることのビジネス価値

仮説が立つと、ビジネス上の価値は大きく4つに集約されます。

1) 意思決定が速くなる

「確実な情報が揃うまで待つ」は、実質的に「何もしない」と同義です。仮説があると、決め方が変わります。

  • 100点の正解を待つ → 60点の仮説で決めて、修正する
  • 迷う → 小さく試す

スピードは、経営における競争力そのものです。

2) ムダな作業が減る

仮説がないと、改善も施策も“網羅的”になります。つまり、全部やろうとして疲れます。

仮説があると、最初に狙いが絞れます。

  • どこがボトルネックか(仮)
  • 誰に刺さっていないのか(仮)
  • 何を変えると動くのか(仮)

この「当たりをつける力」が、コストと時間を守ります。

3) 会議が“相談会”から“検証会”になる

「例えば」が出る会議は、議論の質が変わります。

  • 意見を言う会 → 仮説を並べ、検証方法を決める会
  • 誰が正しいか → 何が正しいか
  • 雰囲気で決める → 指標で確かめる

会議が前に進むようになります。

4) お客さまへの提案が強くなる

提案が刺さる会社は、「断定」ではなく「仮説」を上手く置きます。

  • 「御社はこうすべきです」ではなく
  • 「例えば、こういう状態が起きていませんか?」
    「もしそうなら、こういう打ち手が効く可能性が高いです」

押し付けずに、相手の現場を“自分ごと化”させる。これが、信頼につながります。

■ 「例えば」の正しい使い方(MRD流)

ポイントは、例を出して終わらないことです。「例えば」の次に、必ず “検証”までつなげる

型:例えば → だから何を見る?

  • 例えば、Webからの問い合わせが減っているなら
    → 「アクセス数」と「CVR(問い合わせ率)」を分けて見る
  • 例えば、採用応募が来ないなら
    → 「求人の閲覧数」と「応募率」を分けて見る
  • 例えば、営業が紹介頼みなら
    → 「新規接点数」と「商談化率」を見る

「例えば」は、行動の入口です。“次に何を確かめるか”まで言えたとき、武器になります。

結論:「例えば」が多い会社は、前に進む会社

ビジネスは、正解を当てる競技ではありません。仮説を立て、検証し、軌道修正する競技です。

だからこそ、会話の中に「例えば」が増えるだけで、会社の動きが変わります。

  • 止まる時間が減る
  • 試す回数が増える
  • 意思決定が速くなる
  • 結果として、成果が出る確率が上がる

次の会議で、最初の一言だけ意識してみてください。
「例えば、こういうことってありませんか?」
そこから、仕事は動き出すのです。

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